そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

めでたいことが続く

 先日。妻の第三十二回目の誕生日をぶじにむかえた。滄海変じてなんちゃらで、月日がたつのははやいものである。国道をひた走り、警察署をまがった先にあるケーキ屋にいった。バースデイケーキは息子がどうしても「メロンがいい。じゃなきゃぐれる」というのでメロンのケーキにした。これが超うまかった。

 

 ケーキに付属する果実として、苺のチョイスがあるとおもう。しかし、果たして苺のケーキというのはどうなんだろうか。苺の酸味と生クリームの甘味、このダブルの成分が混淆し、超自然的な化学反応をおこすのだろうか、という疑問がおれのなかにある。

 

 やはり甘みは甘みで平仄をあわすべきだとおもう。そのポイントにおいて、メロンというのは素晴らしい。赤肉のメロンだったのだが、生クリーム、スポンジ、そしてメロン。このすべてが甘味に向かって、徒党を組んでいる。その勢い、まさに破竹。

 

 貧愚にからまれ、プレゼントを用意できなかったので、すまねぇ、と憂いながらも、ラインスタンプをプレゼントした。仮面ライダービルドのやつ、二百四十円成。しかし、よろこんでくれた。「これほしかったやつ!」って。良妻である。

 

 銀も/金も玉も/何せむに/まされる宝/子にしかめやも、なんていうので、息子が健康に育つことがなによりのプレゼントだということにした。そんな息子が、昨晩、ようやくトイレで排便できたのである。

 

 排尿にかんしては、かなり前からできていたのだが、排便がむずかしかった。「うんちしたくなったら先に言うんだよ?」なんて難詰していたが、途中でやめた。自然にできるようになるだろう、とおもったのである。

 

 ただひとつ、恐竜のパンツを買っておいた。「うんちできるようになったらお兄さんのパンツはこうね」と、葦をふくむ雁。成功報酬を事前にもうけておいたのである。そしてできた。すごいぜベイビー。やり遂げた息子の第一声は「きょうりゅうのぱんつ、ずっとはきたかったんだよ~」であったらしい。なんて愛くるしいんだ!!

 

 さいきん、息子がかわいい。しゃべるようになってよけいかわいい。こんな生きものが地球に存在したなんて自然界が乱れるぜ! まじで! 大地が洗浄されるようだ! まだまだうんち失敗するかもだけれど、がんばれ。人間よ、気高くあれ!