そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

若草色したりっぱな家建てましょうね

 

十二月二十九日

 活動方針というのを決めねばならぬ。そうおもってみると、たくさんのやりたいことがわんさか出てくる。欲張りなベイビー。ぜんぶ出来るわっきゃない。できることからコツコツと。そう、それが人生。窓、網戸、各種フィルター関係の清掃を行う。窓網戸にはゴーゴーロクを使役して油を注した。正月気分で独楽を回した。気楽な家族である。

 

十二月三十日

 静寂。近所のひとびとは実家に帰省したようだ。ふっ、おれたちには帰る場所なんてないのさ。平成最後の年末年始だからか、中島みゆきの「時代」をやたら耳にする。ヤオヒロで買出し。大晦日は焼肉にしようとおもった。すきやきよりも焼肉のほうが好きだから。ヤキマルというガスボンベ式の卓上コンロを購入したため、お家焼肉が捗っちゃって仕様ない。喫茶店に行く。肉を買いすぎたためにこの日も焼肉。明日も。

 

十二月三十一日

 年越し蕎麦は、晩飯のあとに食うというハト派なのだが、もうこんなことやめよう。不毛だよ。おなかいっぱいなのに蕎麦を食う。食えちゃう。飽食の時代である。大和芋をすったら手がかゆい。ちなみに禁じていたお酒を飲んでいる。あれ、こんなもんか。といった感じ。日本酒と焼酎を飲んだ。新聞紙というレアなアイテムが払底してしまった。自動車の洗浄。いと寒き日々なり。ガキ使とか視聴。

 

 一月朔日

 加湿器を焚いている。朝、目覚めると窓がびしゃびしゃである。しゃあねぇや。って窓拭きをする。吸水スポンジが八面六臂。太陽が昇る。空気がすきとおっているのがわかる。家屋を翳に染め、夜を空にしていく瞬間の、橙と群青の狭間のエメラルド色が神秘的でうつくしかった。雑煮を食う。立ち昇る湯気に噎せ返る。お正月には凧揚げて、独楽を回して遊びましょー。凧を揚げる。南北にながい公園。北からの軟風。南から北へ向けておれは走った。見事に風を正面に受け、凧は高々と天空に舞い上がった。泰然とした凧はまるで空の一部のように蒼穹に浮かんでいた。

 

一月二日

 地の神へ初詣する。枯葉を踏み鳴らすと、土のにおいが鼻につく。賽銭箱。かなりでかい蛾が出現した。けっこうきれいだった。午後。ひまちゃんちんなので初売りに出かける。ようたとおれは遊びのところ、妻はじゅんすけを抱いてショッピング。お年玉千円でものを買わせた。数字が三つのものなら買えるよ。トランスフォーマーを買ったみたい。妖怪大辞典もプレゼントしてやった。平成のネット史(仮)という番組がインタレスティングだった。

 

一月三日

 だるま市に参る。わたがし。いや、わたあめ? 妻の後厄。参拝。すげー人いっぱい。だるま千七百円と六百円のものを購入。結果運とはなんぞや。交通安全の守護符を購入した。やきそばも買った。ようた用のプレイリストを作った。でないと延々とダパンプを聴かされる羽目になるからである。夜はラーメンを食う。田所商店は家族でうまい味噌ラーメンが食える。ここも混雑。クレヨンしんちゃんの映画を視聴。嵐を呼ぶジャングル。ようたに愛される。