そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

かじごく

 だいじょうぶ。気を失っているだけだ。首筋の頚動脈に指先をあてがい、脈拍を確認し、すこし安心。じゃあこっからはおれのターン! ってゆうか、もうやるしかない! ちゅうか、孤独な闘いが、今、始まる… といったかんじなのである。

 つまり、なにがいいたいか。はは。そんな。いいじゃん。もう説明なんかいらないよ。ぼくときみとはココロで繋がっているんだ。ADSLで。まぁだからその、なんていうの? 妻がはやめに床に就いたため、おれがひとり家事というひとりぼっちの闘争を繰り広げたのである。

 お弁当作り。食器ウォッシュ。風呂ウォッシュ。洗濯ウォッシュ。洗濯ウォッシュってwww あ、うちは夜半に洗濯メカを発動させ、別売りのエレキ乾燥機にて衣類乾燥させるのじゃよ。ついでに言えば、家事でもっとも時間がかかるのは、そのタームからして洗濯だとおもうのじゃよ。洗濯機をまわす。取り出す。干す。取り込む。ね? これ一日かかる。それが衣類乾燥機をしようすれば、もう須臾の間。ほらぁ。いいかんじ。これがなきゃ生きていけない。

 しかし個人的な庶務もおこなわなければならない。つまり身体の浄化と、栄養補給だね。

 風呂そうじのまえに弁当のメイキングをしたいけれども、しかし、食事は風呂のあとにしたい。おなかがいっぱいになると風呂がめんどうになるので。しかしその弁当→風呂→食事コースだと、キッチンに佇立する手間が二度にわたる。食器ウォッシュの手間だね。いやはや、あかんぜよ。まぁしゃあねぇや。つって血糖値の上昇による怠慢をふせぐため、まず不承不承風呂にはいり、風呂をあらった。

 そんで弁当つくって、飯を食い、洗いものを食器洗浄機につっこんで、あぁ疲れたな、一息、コーヒーを飲んで「かくばかり/すべなきものか/よのなかのみち」って憶良を詠んでねむった。それだけのことさ。