そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

有為転変のナシゴレン

 土曜。午前。家屋の清掃。やったぜベイビー。金曜の夜陰にまぎれ、中原昌也の作業日誌を読んだ。鬱屈してる。あとひさびさに太宰の人間失格を読んだ。文庫本は紛失していたのでキンドルで読んだ。あいかわらず笑える。個人的な感想だけれど、人間失格はさいごにすくいがあるようにおもう。喜劇を演じてきた悲劇的な屑が、最終局面でむかえた悲劇的喜劇というか。とにかく笑えれば。そういうやっちゃね。皮相浅簿。

 そうしていたので惨憺たる寝不足。地球の重力場はこんなにも苦しみをもたらすものだったのか。空気圧で死ぬる。やや。もう。やってらんねー。ってでも、なんだかやる気はみなぎっていた。良いよ。壁面、床面の水拭き清掃をした。

 ぴょんぴょん。卯月。こんな暑かったっけ? 四月の夏。室内の浄化につとめておったので昼餉の用意がない。冷やし中華食いたいなー。って近所の幸楽苑に行き冷やし中華を食らう。うまかった。

 公園に行く。藤棚。クマバチのぶんぶんとした通奏低音が鳴り止まぬ。近所の女児と合流。三歳児が蟻の殺戮。蟻の巨大アジトを発見した。おつかれさんです。

 家にもどり水鉄砲であそぶ。抗すことのできない運命。車の洗浄。花粉のコーティングを除去した。少年の水鉄砲。濡れるおれ。しめる股間。ちょっと性的。

 午睡を未経験だったのに、早く寝なかった。ドラえもんのせい。新約鉄人兵団。ちょっと性的。

 日曜。午前。休日出勤。あわてて出立したためネイビーのシャツ、濃い目の紺のジーパン、というぐあいになってしまって、あちゃあ。ちょっとまえのチャドスミスみたい。もうほんと、やってられんよ。

 グリーン車で通勤した。休日はふだんより二百円ほど安いので。またしても不幸。ハイ抜けする女性二人組みの会話。うっさい。スマホの動画をイヤホンなしで観賞する傍若無人の六句まりの男。たしかにグリーン車料金をはらったとは雖も、そんな自由でいいんですか? おれの自由はどこですか? ないんですか? そうですか…

 午後。帰宅すると近所の女児が来ていた。遠い寧日。宅配された棚をつくり、珪藻土のマットを設置し、カード容れにカードをうつした。したところ、のびのびした人生をおくりたいなぁ、という意志がガンゾにまで伝達されたようで、のびきった皮の素材からカードがぽろぽろ落下する。剣呑である。

 夜はタコスパーティをした。酒のみてぇなぁ。なんておもったりした。ブライアンウィルソンに嵌った。ソロのファーストめっちゃいい。ずっと聴いていた。おれの人生に「ブライアンウィルソン期」ってのがあってもいいなぁ、なんておもったりおもわなかったりした。ドキュメンタルに公平性はいらない。まっちゃんの主観でいいよ。