そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

バートルビー的ななにか

 正味なとこ、右眼がぜんっぜん見えないんですよ。いま。おれ。

 たぶん右目も円錐角膜になったんですな。忘れはしないぜ…この痛み…つって痛くはないんですけどね。

 左目がずっと円錐角膜で、眼鏡をかけてすごしているときは左目だけ瞑目していたんすね。だけど、いまや右目のほうが視力が下がったようで左目のほうが見える。

 ということはですよ? 必然的にアイウェアーを装備してるときも左目をつかい、今現在コンタクトを密着させている常態でも左目をつかっている。となると烈しく疲弊するんですよね。これが。

 人間には利き手とおなじように利き目ってのもあるわけで、おれはそれが右目なのだけれど、やっぱ利き目じゃないほうをつかうのって憔悴しますね。

 あと、なんかバランス感覚がおかしい。日記書くときキーボード打つでしょ? なんか間違えることがおおくて、すごい憂悶とするんですね。マジやばいわ。

 土曜日にコンタクト屋に行きます。でも特注になることがおおいので、できあがるのは一週間後とかなんすよね。まだこれですごさないといけないのかよー。

 あと高額。コンタクト高いんだよ。おれが身につけているもので二番目に高い。もちろん一番は結婚指輪。ティファニー。こまったら質にいれてギター買うわ。

 もうやだ。目が見えないってすごくストレスですね。もういっそ、このまま視力に頼らない生活でもしようかしら。だってどうせ見えないんだし、なにより社会の厭なものをみなくてすむから…

 とおもっていたら烈しい痛痒が頭部に襲来し、(…力がほしいか…)みたいな、言葉にならない、けれども意味のわかるなぞのメッセージがテレパシーみたいなかんじで頭のなかに響く。ほ、ほしい…。すべてを見抜く慧眼がほしい…。求めよ。さらば与えられん。の「ん」は意志推量の「む」が撥音便化したものですかね? なんつって、うわー! じゃなくて、ぬわーーーー! にするとパパス感が出るんですけど、おれももう主人公というよりはパパス的立場だし、ぬわーーーーって言っちゃおうかな、どうしようかな、なんて考えている寸陰もなく、あ、あたまが、あたまがいたいよぅ。たすけて、おにいちゃん! あ、あ、あ、あ、あーーーー。みたいなこともありましたね。そんな時代もあったねと、いつか話せる日がくるわ、って中島みゆきという現人神がうたっておりました。じゃあそれいつなの? ナウイズザタイム。ってチャーリーパーカーという小鳥が言ってました。いまじゃあおれの額には立派な第三の眼がひらいていて、ふだんはでっかい絆創膏を×字にはっているんですけど、でもこの第三の眼って目頭と目じりってどうなるんですかね? みたいな疑問もあるんですよ。漫画の描写だと両端ともに目じりという場合がおおいですよね。じゃあおれは? ってゆうと、いやん。ひみつ。だって、これが再び開いたときには、ふつふつふつ…って笑い声なんですけど、どうもフツ族が思い出されてしまいますね。逃げろーツチ族! つってたいへんなことがおこりますよ。邪眼の力をなめるなよ。おれは三十一歳にもなってなにを言っているんですかね。