そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

おれのパパ活

 愉快に暮らしたいナァ。とおもいたち、「だれにも打ち砕かれない堅い意志をもって愉快に生きる」というスローガンを忘却せぬがため、「ダイヤモンドユカイ」と僭称しようかとおもったのだけれども、なんだかそれって真面目さに欠けるナァ、とアンビバレントな志も湧いてきたので却下しました。真率に生きよう。

 ミッションインポッシブルみたいなかんじで西武ゆうえんちの法人パスポートを手に入れた。行った。車中の人となった三歳児はどうやらはじめて車酔いを体験したようだった。ゆうえんちに着いた途端に嘔吐。塗炭の苦しみ。

 さびしい遊園地だった。人口不稠密。観覧車は運転中止。機械的な不備ではなくヒューマンエラーによるもの。なんやそれ。気をつけて運転せぇや。気合いれろ。メルヘン何とかみたいなところで三歳児と遊んだ。楽しかったけれども乗り物は少なかった。車にガスを入れた。自主給油のさい、揮発するガス、その揺れる影が見えるほどの晴天だったが、気温はクソ低かった。

 帰宅の途次。超市場に寄り、食量を購入した。パークからでるさい、誘導員に従ったら衝突の危機にさらされた。おれはもうだれも信じないぞ。

 妻と子が就寝。おれはひとり。居間でギターをすこし弾いた。ピックを持つのもめんどうなのでさいきんはフィンガーピックに鞍替えした。ぜんぜん弾けなかった。手癖のみ。

 茫漠たる思いをしていたら気絶していた。覚醒する午前二時半。うしみつどき。おれの書斎、という名の倉庫で音楽を聴いてちょっと踊った。

 踊りにノッてしまい、副交感神経が過敏に反応したため眠れず。寝むれず。日記をかいたけど、死ぬほどつまんなかったから消した。無駄な時間。

 鳥がさえずりはじめて焦る。青白い朝。ほんらい夜型のおれは、昔からよくこうやって朝がくるのを待っていた。期待のできない明日。まだおれの夜は続くのか。

 仮面ライダービルドを観るために起床する。ラビットラビット! おぉ…これが超越者か…なんつって心が燃えた。あとおれはルパレン派。パトレンは役者が芋。あばれる君の「君」は暴君の「君」。マキシマムザ亮君さん。いや、主君の「君」でいいじゃん。

 土間収納にスティールラックを普請した。日曜大工ってほどのものではないけれど、パパっぽい活躍をした。ぼくのかんがえるさいきょうのパパ活

 サブウェイ中毒に陥ったので、自作のサブウェイをした。サブウェイごっことでもいいますか? なんのための疑問符なのか。ふふふ。鶏ハムの衒学者。

 外で遊んでいると、近所のキッズがあつまってきた。またモテ期が来ている。自慢だけれども、おれはずいぶんモテてきた。ごめんね。中二と高三。そして三十一歳の春。ソフトな大気と花粉で霞むこの街。抹茶オレのような跡。乱れ咲くコブシの花がぼたぼたと落ちてた。