そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

落ち込んだりもするけれど、そういうときは映画を観ます。

 いまの気持ちをプリントアウトしたらポロックみたいな雑然としたかんじになるとおもうんだけど、そういう粟立つ不安で暗澹たるカオス! みたいなときって、おれはかならずフォレストガンプを観賞することにしている。

 フォレストは、澎湃たる時代の渦に抗わず、やわらかな緑の風をうけてかろやかに舞い上がる羽のように生きていて、それってすてきやん、って島田シンスケのきもちになる。そこで暗黒の気持をエンセキって漢字がでねー、塩析させて取り除き、おれは生きるんだ! 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もアレ。なんていうとちょっとちがうか。でもそうおもうようにしている。

 だからアマプラビにあるかなー? って検索しようとするまえに、とびこんできた「ロードオブドッグタウン」という映画タイトル。これめっちゃおもしろかったんよ。エクストリームスポーツの話で、まぁだからいわゆるスケボーの話だんだけど、サウンドトラックも七十年代ロック成熟期の音が鳴っていて、とってもかっこいいの。たしかジミヘンとかロッドスチュアートとかサバスとかイギーとかが鳴っていた気がする。

 そのロードオブドッグタウンにはエミールハーシュというひとが出演しているのだけど、おれはこのひとの出ている「イントゥザワイルド」という映画がくっそ好き。ははは、フォレストガンプ? おじいちゃんの見る映画ですよね。

 けどアマプラビにも、アイチューンズにも無くって、これはこまったな、とおもっって、しかたねー円盤買うか、と思ったら中古でも六千円ちかくする。うむむ。三千円くらいだと思っていたのだけど、その倍じゃん。大人パワーをつかうべきか否か。

 あー、でもそれくらいの価値あるもんなー、とおもっていままだ迷っているんだけど、でも二人目できたっぽいし金貯めておかないトナーとかおもったりして、だから原作の本がどっかにあったな、つって探してまたさいきん読んでる。

 でもさ、あの映画の映像美がいいんだよな。映像担当が「モーターサイクルダイアリーズ」も撮影したエリックゴーティエらしくて、おれはこの映画も超好きなんだよ。これもロードムービーなんだけど、人類じゃどうしようもない巨大な自然という現象のなかに人物を配置するのがすげーうまい。地球をうつしているかんじがする。

 まぁとにかくイントゥザワイルドはクソ好い映画だとおもうし、おれはいま超いろいろあってキュビズムみたいな顔してるし、でも円盤買っても家で観てるじかんなんてないし、もうほんとアハン? みたいな感じです。イェー。