そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

親してるナァとおもう

 昨晩。三歳の息子にわたすプレゼントの包装をした。仮面ライダービルドの変身ベルト、その名をビルドドライバーと云う。その包装をした。くるしみうめくような人生のつらさをあじわった。

 ビルドドライバーはむろん箱にはいっている。しかしその箱が形状がすこし特殊であった。箱はプリントされた写真などによって前面背面などがわかるようになっているのだが、その前面に肝を冷やした。前面部分だけプリント部分が拡張され箱からはみだしているのである。

 すなわち、上面部分を横からみると「L」字型になっている。この「L」の縦棒ぶぶんが下に延長したところに箱の前面があり、「L」の下部横棒のしたに箱そのものが存在している。つまりこの「L」の縦棒ぶぶんが包装にとってかなり余計なものであって、それに難儀したのである。

 まぁなんとかつつんだのだが、けっしてほめられた結果とはならなかった。よくがんばったでしょう、をいただけるくらいだとおもう。全国のおもちゃ屋さん包装部門は泣いて練習したのだろう。とおくで涙の落ちる音が聞こえた。

 そのほか妻の弟が呉れたパイナップルバスの包装もした。包装紙は百円均一といよろず屋で仕度した。私の母も、孫のためといい自転車を購入してくれたのでそれの準備もした。

 包装している瞬間、くるしいこともあったけど楽しかった。自分が親業務をしている感じがあってうれしかった。包装紙をやぶる、という子どもらしい息子の姿が見られるかもナァなんておもって胸がおどった。

 クリスマスにときめいている。というか、クリスマスにときめく息子にときめいている。そんな感じがする。プレゼントによろこんでほしい。