動詞的なキスを私にして
ゲスの極み乙女という楽隊のことは聴くきかいがあまりなかった。しかし今朝、なんとなくそういうふうな大衆っぽい曲を聴きたいナァとおもい、アップルミュージックを使役して聴いた。かっこよかった。
一聴すれば、まじりあうアンサンブルの混淆に、ごっちゃっ、とした印象を受けるのかもしれないけれども、各楽器のバランスがマジ完璧というか役割分担というかそういったものがされていて、聴いていて忙しかった。わお。
バンドをやるようになって、楽器を個々に聴くような、なんだか調子に乗って音楽をなめくさったような聴き方をしてしまうようになったのだが、こういったアンサンブルに勇があるバンドを聴くと、途轍もなくうるさく感じる。
逆にメタルのようなきっちりかっちり整然としたユニゾン主体の音楽はしづかに聴こえるようになった。メタリカよりもビートルズのようがうるさい。俺はコード感にいそがしさを覚えるタイプなのかもしれない。
さらに云えば、バンドには固有の「型」のようなものが必要だとおもう。それはスピッツのような、異世界にひきずりこまれるような圧倒的なそんざいかんがあるボーカルならば、自然とよりそうように発生するものだとおもうのだが、ゲスの極み乙女というバンドには泰然と創作した一定の「型」があるように感ぜられた。自分たちの曲をよく知っている俯瞰をもてるひとがバンマスなのだろうな、とおもった。
まぁなにがすごいか、って云ったら技術をひけらかすためでなく、聴かせるためにしようしていること。音楽的な素養があること。それをキャッチーとポップに昇華していること。あとミックスがすごいきれい。
なんのはなしをしようと思ってたんだっけ。あ、そうか。あと一ヶ月ではてなプロの更新とドメインの更新がやってくる。どうしよう。ブログをつづけるか、つづけまいか。という話なのだけれども、まよっている。
人生は有限であってこんなことに時間をさいているようじゃもったいない、というかなんというか、ギターとか弾いたほうがいいんじゃねぇか。と思う。ギターがまずいことになっている。そもそも技巧があるわけではないのですが。
しかし、おもにブログを書くとき、というのは仕事の合間だったりするのでいい暇つぶしにはなっている。そんな気がする。もうちょっと考えて続けるかどうかは考えよう。
ちなみにブログを書く、というとおり、「ブログ」という文字は名詞的なあつかいをするものだと俺はおもっている。ゆえにブロガーという言葉には不可思議なおもいをする。それをいうならブロギストやろ、と思っている。ギタリストが「ギターというものを扱うもの」という感じをこめるために「ist」という接尾語をつけるかのごとし、である。
ちなみにドラマーはなぜドラマーなのか、というとそれはもちろん「ドラム」という文字列に「太鼓を叩く」という動詞的な役割があり「その動作をおこなうもの」としての「er」が接尾するからであってドラマーなのだが、ブログにはいま「ブログを書く」という動詞的な用法があるらしい。まじかよ。
でもしかし、だいたいブロガーという名称をあつかっているブログをみると「ブログをかく」という表現をつかっており、いや、おまえさん、ブロガーというならば、それは「ブログる」とか云いなさいよ。と思う。そういえばキスをするひとはキッシストなのか、それともキッサーなのか。もしかして、キッサ店ってそういうことなのか…!?