先日。妻の第三十二回目の誕生日をぶじにむかえた。滄海変じてなんちゃらで、月日がたつのははやいものである。国道をひた走り、警察署をまがった先にあるケーキ屋にいった。バースデイケーキは息子がどうしても「メロンがいい。じゃなきゃぐれる」というの…
土曜。息子が皮膚病をわずらったっぽいので、皮膚医者にいく。門前市を成す、てのはこのことだね、つって一時間半待機せねばならぬという状況におちいった。そもそも、この日、おれたちは安産祈願に参るよていだった。ちなみに前日。その神社の社務所にテル…
そりゃそうか。変えようと、してないもんな。なんて歌ってたバンドがいたが、いい歌じゃの。バチョウのネナシグサ。滂沱たる涙をしぼった。日曜はビニールプールをひらいた。すんごい暑かったから。 すると。突然。同年代の子どもが二匹やってきた。雑駁な談…
昨晩。闇に乗じて帰宅すると、洗面台に衣類があった。息子の体操着であった。泥が飛散しており、とても汚れていたため、ウタマロ石けんを利用し、泥をおとし、日立のビートウォッシュにほうりこんだ。 三歳児はこども園という、保育園と幼稚園が綯い交ぜにな…
トマトの実態について勘案していた。すなわち、トマトの本体とは内部のドゥルドゥルなのか。それとも表皮したの肉厚部分なのか。というポイントである。 妻とひさしぶりに意見が一致したのだが、それは、トマトは皮の肉厚ぶぶんのほうがうまい、ということで…
昨日。息子にはじめてミルキーを与えた。息子は一粒のミルキーを猜疑心たっぷりに見つめ、それをほおばった。そのときの霧がかった鬱蒼たる深い森から、ぱっ、とひらけた場所、それはきっと南国のヤシの木が生えた紺碧のビーチで軽快なラテンミュージックが…
ミスチルの楽曲に「サイン」という曲の他に「しるし」という曲があって、イングリッシュバージョン? ややこしいな、なんておもっていて、そんでなんとなく「しるし」収録のアルバム、HOMEというのを妻と聴いていたのだけれど、かくなる「はい、どうです…
クリエイティブなことがしたいなぁ。やっぱほら、おれってものづくりの人間じゃないですか? なにかつくってないと死ぬってゆうか。いうなれば創作のマグロね。だからほとばしるオリジナリティを具現化しないといけないんだよねー。 みたいな驕慢なスタンス…
蓴羹鱸膾。ジュンコウロカイ。でねえの、変換。ましてや書けるわけない。だってほら。字数が多すぎる。ね。だからグーグルの検索欄に「じゅんこうろかい」って打ち込むの。すげぇねグーグル。あいつすげぇ漢字書ける。で、でてくんの。蓴羹鱸膾。だからね、…
寂寥としている。たな曇りの人生だ。すべてが灰色に染まっている。いや、灰色に染まっている? たぶんちがうくて、きっとそもそも世界とは灰色のものなんじゃなかろうか。つって、ふぅ。溜息。パセティックだね。一条の光も射し込まんね。とにかくおれは酒が…
土曜。午前。家屋の清掃。やったぜベイビー。金曜の夜陰にまぎれ、中原昌也の作業日誌を読んだ。鬱屈してる。あとひさびさに太宰の人間失格を読んだ。文庫本は紛失していたのでキンドルで読んだ。あいかわらず笑える。個人的な感想だけれど、人間失格はさい…
だいじょうぶ。気を失っているだけだ。首筋の頚動脈に指先をあてがい、脈拍を確認し、すこし安心。じゃあこっからはおれのターン! ってゆうか、もうやるしかない! ちゅうか、孤独な闘いが、今、始まる… といったかんじなのである。 つまり、なにがいいたい…
無為徒食だよ、無為徒食。だいじなことなので二回言いました、というフレーズが流行ったけれども、おれはそれを「プリンセスプリンセス方式」と勝手ながらそう呼ばせていただいている。まぁまるでなにもない灰色の土日だった。 土曜の朝。どんよりとした曇り…
ゆあさよとか僭称しているけれども、ふつうに望月だし。なんだよ。ゆあさよって。さぞかし奥ゆかしい意義があるのだろうけど、それよりも字面をふくめてとても厭んなるんね。きっとキラキラネームの子どもってこんなきもち。おれは自分でつけたんだけど。 と…
如是我聞「入園式に行きました!」世界のあちこちで入園式が勃発している。そういう時期ですね。新しい生活のはじまり。ニュースタート。ニューライフ。ニュージーランド。うん。いいね。おれも行ったよ。ニュージーランド。ちゃうちゃう。入園式。トゥデイ…
投擲された球状のものを、木の棒をもってして遠くまで飛ばし、それをわざわざ走行してとりに行く。いや爆笑。文明的な生活が充溢した現代にとって、かくなる野蛮な行為がひつようなのか? とおもうけれども、そんな技術を修練し、鍛え上げ、人類を競争せしめ…
正味なとこ、右眼がぜんっぜん見えないんですよ。いま。おれ。 たぶん右目も円錐角膜になったんですな。忘れはしないぜ…この痛み…つって痛くはないんですけどね。 左目がずっと円錐角膜で、眼鏡をかけてすごしているときは左目だけ瞑目していたんすね。だけ…
禍福は糾える縄の如し。ってゆうのはほんまですやん! なんておもう。 おれは時に人生が順調すぎると恐怖をかんじる。福がつづきすぎる結果、とんでもない凶、いみじき禍事がおれを待ちうけているんじゃなかろうか。そんな不安で胸が支配される。 その夜もそ…
のまにゃんのまにゃん。ちょちゅねー。ちゅぽぽぽぽ。コンドラクティブコンドラクティブプロアクティブ。プロのアクティブ専門家。なんてブログに書いていたらぜったいに狂人白痴のたぐいだと認識されてしまうのでやめようとおもう。 でもまって。己自身を翻…
トマト公園。ははっ。意味深な名詞で文頭をかざってしまった。こういうのっていいでしょ? いいかんじでしょ? なんかそれっぽいこと言ってるかんじするでしょ? 小手先の文章術。それは体言止め。 息子と庭先で遊んでいると、同年代の女児がやってきた。よ…
星菫派。なんていうと、文学チックなイメージだけれども、おれに内在する文学的イメージが、その二重螺旋の渦に組み込まれていたため、むろんそれは息子へと継承されてしまい、ゆえに、たんぽぽ組、チューリップ組、という頑是無い稚気に富んだチームからは…
三十代の男性が業務中「ひま」とはなにごとであろうか、由々しきことではないか、つうかんじですけれど、まぁ仕事ってのは効率よくサボタージュするものですよ。 十数年前の今日。おれと妻は出会った。おれはうらぶれた鉱山町で労働に従事していた。すでに掘…
愉快に暮らしたいナァ。とおもいたち、「だれにも打ち砕かれない堅い意志をもって愉快に生きる」というスローガンを忘却せぬがため、「ダイヤモンドユカイ」と僭称しようかとおもったのだけれども、なんだかそれって真面目さに欠けるナァ、とアンビバレント…
酒に真実あり。なんていうけど、おまえ、ほんとうそのとおりだよッ! と抱擁して舌の絡み合う深い口付けをしてやりたくなる。 生きるのは地獄ですよ。寸善尺魔。なんて言ったのは夏目だった太宰だったか。たぶん太宰じゃね? でもきっと生命活動を辛苦だとか…
なにかしらの活動をしていると、ときおり罵詈雑言を浴びることがある。 バンドをやっていたときは「クソ曲が!」とか「音痴め!」とか「バックホーンとブラフマンとキウイロールのバクリじゃん!」とか「七丁目の交差点に奇怪面妖そら恐ろしい館があって、そ…
右脳の頭頂部あたりに杳とした痛みをかんじている。疼くような痛みで、首をふりふりするたびに。あっ! じんわり来てる! じんわり来てる! とおもう。 たぶんきっと低気圧のせいなのだろう。そうおもうようにしている。じゃないと不安で仕方が無い。脳にな…
いまの気持ちをプリントアウトしたらポロックみたいな雑然としたかんじになるとおもうんだけど、そういう粟立つ不安で暗澹たるカオス! みたいなときって、おれはかならずフォレストガンプを観賞することにしている。 フォレストは、澎湃たる時代の渦に抗わ…
土日が黄金の日々だった。「みなさ~ん、わたしはいま、徒労の最果てに来ていま~~~~す!」。リポーター風味。 わけあって、近所の子どもをあずかることになった。土曜午前。女の子。息子とおなじ三歳児だし、息子と莫逆の友ってかんじなので、「これは逆…
嘘みたいに晴れている。たぶん嘘なんだとおもう。マジかよ。嘘つきは泥棒のはじまりっていうぜ。 昨晩。電車を降車し、駅のホームの階段を上がり、にんげんの潮流に押し流され、改札をスマートタッチでぬるりと抜け、さらにそっから階段を下り、「上ったり下…
家庭をもった三十代男性が、休日に「なにもなかった」なんていったら、「うそやろ」みたいな感じになるとおもう。なにもない休日があるわけないじゃん! まさか! と、いうふうな「まさか!」とおもう意外な一日があった。この土日、マジでなにもなかったの…