そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

あまたちゅー

 

 おれもM-1の記事をかこうかなぁとおもっていたのだが、いろんな人が書いているのでやめた。流行りにのっかるの厭だな、というふうな生得がある。「控えめに言って最高」とか死んでもつかわない。

 それよりもIPPONという番組について書こうかな、とおもう。もちろんM-1でも笑ったが、その週いちばん笑ったのはイッポンのホリケンだったからだ。

 タイトルの「あまたちゅー」もそうだったが、「それリズミカルに言う事か」みたいなお題で「冷蔵庫の取っ手がとれた、たいへんだ、バイトのそね君、なかにいる」とかいうやつもさいこうにおもしろかった。

 ホリケンの笑いがわからない、おもしろくない、という人がいることは重々承知している。だが、おれはホリケンまじで大好きだ。異世界じみた、この世界の常識というものを超越した脳をもっているきがする。

 もちろんバカリズムもすきだ。頭脳の回転力が高いのだろう。しかし「この世界のもの」感がある。「なるほどね」という納得の笑いだったり、巧さの笑いだとおもう。しかしそれは同意をもとめる笑いであり、おれの想像力の域を超えてこない。

 バカリズムの絵ネタのようなものも好きなのだが、そもそも絵ネタの原体験はホリケンだったきがする。アキバさん? だっけかな。そんな名前のキャラだった。アイドルにカンペを出すやつなのだが、文もおもしろければ絵もさいこうにおもしろい。蜜柑がまっぷたつにわれてタマでてくるヤツとか死ぬほど笑った。

 妻とイッポンを観ていたのだけれど、俺はこういう異常人みたいな人間に憧憬をいだいているらしい。妻にそういわれた。IWGPというドラマがあったが、いちばん好きなのはキングだった。非常に格好良い。

 飄々としているキャラが好きなのだろう。ピンポンという漫画が好きなのだけれど、ペコに憧れている。これも実写の映画は窪塚だったな。おれは窪塚が好きなだけなのか? 司馬遼太郎坂本竜馬が好きなのだが、それもそうだろう。向井秀徳もおなじラインにいる。

 昨晩のアメトークはホリケンのやつだったらしい。今日家に帰ってはやく妻と一緒にみたいな、とおもう。突拍子も無いあの諧謔味。飄逸感。ホリケン、控えめに言ってさいこう。