そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

俺に平和をくれ

 昨晩。日本放送協会のばんぐみでジョンレノンが特集される、というので妻にビデオにとってもらった。いつまでも録画を「ビデオにとる」といってしまいますね。おそらく息子にいったら「ビデオってなに?」と云われる。ジェネ感じる。

 そんなこんなで帰って観たのだが、惨憺たるないようだった。焼きまわしがひどい。というか、ミワ、湯川れい子、あと亜門? よくわからん演出家のおっさんが出ていて、これ出演料いくらかかんねん、とおもった。二億歩ゆずって湯川れい子だ。だがミワと亜門というおっさんを誰が見たいのか。ジョンの番組で、だ。だいたいが渋谷のタワレコで開催される写真展の宣伝だったが、これ、NHK金もらってるだろ。ってゆうか「名曲の真実」みたいなタイトルだったんだが、ウィキペディアをみれば二秒で把握できることをアホ面さげてえんえん二十分もやっていた。むかつくー。時間の無駄においてこれ以上はない。てめぇこんなんに受信料徴収する気かよ、狂ってる。

 そうおもった私は、今年買ってよかったものナンバーワンである高枝切りバサミをもちだし、それをしてテレビスクリーンをたたきわった。ひび割れた箇所からじわじわと闇のような色が侵食し画面上をすべて犯した。テレビは死んだのだろう。しかしそれでも煮えた血が冷め切らない私はなんどもなんども高枝切りバサミでテレビを殴打した。なぐりつけてやった。細かな破片が中空を舞い、間接照明の光をまとってうつくしくひかった。「もうやめて」と妻の声でわれに返った。気がつけば虚無。しかしテレビはもうないので受信料は払えませんね。自業自得。