そしてブルーズへの回帰

「まだロックが好き」のつづき

寝ゲロ、笑えない

 

 昨晩。息子がめっちゃ寝ゲロした。吐瀉物の大洪水だった。原因は風邪、による通院、による帰宅の遅延、による夕飯の遷延アンド咳とからまる痰、だと思われる。ふとんのシーツをとりかえ、洗濯をおこなった。それは深更にまでおよんだ。

 寝ゲロはきけんだ。ジミヘンもボンゾもそれで死んでいる。彼らは酔っ払っていた、というものあるだろうけれど。しかし三歳児が苦しくなったとき、その危機的状況を自己解決できるとはとうていおもえない。

 彼はそのあとも眠り続けていた。また嘔吐する危険性があったためどちらかひとりは息子の監視をすることにした。そうして私と妻は交代で家のことをした。

 朝。息子にシャワーをあびさせた。いやがったがまんじゅうで釣った。昨日、職場でいただいたものだった。小川さん、ありがとう。全部だしてしまったからだろうか、朝めしをむしゃむしゃ食べていた。かきたまうどん。そのうえまんじゅうを四つも食った。

 まんじゅうは「日本三大まんじゅう」のひとつ、らしかった。はじめて「日本三大まんじゅう」という概念を知った。いったい誰が決めたのだろうか。日本三大委員会とかがあるのだろうか、とおもった。たぶん文部省管轄。

 とにかく寝ゲロは剣呑だ。きをつけたほうがよい。俺も酒を死なないていどにしなければならないな、とおもった。さすがに昨晩は飲まなかった。そういえばその朝はガラスの回収日だった。たいりょうのウイスキーの壜がつまった袋はがしゃがしゃ鳴っていた。重たかったし、これをみた近所の住人が「業者?」とかん違いするような量だな、と妻といつも笑っている。いや、笑えない。